専門家の愛用ツール
日本女子大学理学部で電磁気学を教えておられる上川井良太郎教授は、およそ4年前から実際の授業に dotCampus を利用している。
自習教材の配布、授業後の小テストが主な用途である。
操作がわかりやすい」というのが推薦の言葉。
数式が使えなければ...
手作業を自動化する展望
現在、上川井教授の授業では、出席代わりに紙を配り、質問を記入させるというアナログ方式をとっている。教授はその質問を要約し、質問者の名前などもあわせて解説資料を作成し、次回の授業で配布している。そのための手間は相当なものだが、これは学生のやる気を引き出すためにも必要。教授は、近い将来、このプロセスを.campusに移行してデジタル化したいと希望している。
電子デバイスや情報学を専門とし、学内のコンピュータセンター長としてネットワーク整備の陣頭に立ったこともある上川井教授は、そもそもなぜ dotCampus を使うようになったのだろうか。
教授はもともとEラーニングに積極的で、dotCampus 導入以前からあるEラーニングシステムを使っていた。ところが、このシステムでは、数式の入力に難があった。電磁気学という教科の特性上、教授にとっては数式の入力ができないと使い物にならないのである。そこで、Eラーニングの展示会があった折、「研究室の学生といっしょに見に行ったんです。そして数式が入れられないのか、かたっぱしから聞いていったんですよ」と、教授は笑う。数式を扱えるシステムが他になかったわけではないのだが、使いやすさから dotCampus を選んだ。実際のところ、「数式の入力は、実はまだちょっと面倒なところがある」と、教授は正直な意見を述べる。「MathMLに落として選択コピーというような余分な手間がかかります。これが本当に楽になれば学生ももっと使うようになるし、現在使っていない掲示板も使えるようになりますね」。しかし、教授はこういった部分を含め、dotCampus の今後の改善に楽観的である。というのも、数式のサポートも当初はまだまだだったが、「やります」の一言で応えてくれた実績があるからだ。現場の要望をどんどん取り入れてよくなっていくという信頼感が、dotCampus に対してはあるらしい。
省力化、自動化、電子化
実際に使ってみて上川井教授が助かっていると感じるのは、小テストを実施したときである。「採点が大変なんですよね。採点して成績をつけてエクセルに移すというのは大変なので、この部分の省力化はとても助かっています」と、手間が省けることを評価する。dotCampus では、自動採点した結果がeカルテに自動で取り込まれるのである。
そして、電磁気学を学ぶ以前の基礎の部分を強化するのにも dotCampus は力を発揮している。電磁気学ではまず数式がいじれないと理解が難しいが、近年の高等学校の物理ではあまり数式を扱わない。学生によっては高校で物理を履修しなかった場合もある。「長い計算なんかは紙の方が扱いやすいんですが、数式を分けて、イントロのところだけを dotCampus で練習させるようにしています」と、教授は語る。その理由は、「パラメータを変えて似たような問題をいっぱい出して身につけてもらうんですが、そういった慣れるところまでの練習については、自動化できることで助かってるんです」。つまり、「数式がいじれるところまで dotCampus でやるということです」と、教授は強調する。
提出物に関しては、現在も紙媒体で提出させる場合も少なくない。これは、長い数式などを扱うにはやはり紙媒体の方が適しているからである。しかし、「紙だと2次元的ですから、あんまり3次元的な絵を描けないですね。それを教材の方では3次元的に見せるようなアップレットを使っています」と、教材に関してはうまく使い分けている。以前のシステムでは「データを作るのが大変だったけれど、いまは楽です」と教授は言う。「授業評価っていうのを期末にやりますけれど、お世辞かもしれないですけど、『楽しめた』というようなのがあります」と、学生にも好評である。