インターレクト株式会社
個人情報保護方針 ヘルプ サイトマップ
ナビゲーション リンクのスキップトップページ事例紹介慶應義塾大学薬学部様のご導入例

導入事例

慶應義塾大学薬学部様のご導入例

ヒューマニティを育むために

平成20年度に発足したばかりの慶應義塾大学薬学部では、前身である共立薬科大学の時代から dotCampus を導入している。

そもそもの発端はその2年前、薬学部が6年制に移行するにあたって「ヒューマニズム教育」のカリキュラムを導入することになったからだと石川さと子先生はふり返る。それまであった生命倫理やプレゼンテーションといった個別の授業を総合した上に新たな要素を加え、6年間継続していくプログラムである。これを「Small Group Learningで学生に主体的に学ばせよう」と構想は進んだが、では「どういうことが必要かっていうのを考えて、ただ、話し合って、ヒューマニズムの話とか倫理の話とかプレゼンテーションの話とかをやっても、それで終わってはつまらないし、続かないし、そこで『ふり返る』っていうこともいいんじゃないかと」議論が発展した。

そして、ポートフォリオの概念をここに導入しようということになって、「じゃあ、手段としてどういうふうにしたらいいかっていう話でソフトウェアを探していたんです」という事情から、dotCampus に白羽の矢が立った。「Small Group Discussionのためには理想に近いのかな」と。

「コミュニケーション」「蓄積」「ふり返る」

分散キャンパスでの強み
慶應義塾大学薬学部では、1年生の間は薬学部 所在地の芝共立キャンパスから離れた日吉キャ ンパスで過ごす時間が長い。 dotCampus は、この ような地理的な不便さを解消してくれている。 例えば資料配布を dotCampus を通じて行うことで プリントの過不足に悩むこともないし、質問を 掲示板で受け付ければ講義後でも学生はいつで も担当教員と連絡ができるのである。

どのように、このヒューマニズム教育に dotCampus を使おうというのだろうか。柱となる「コミュニケーション」「蓄積」「ふり返る」という3つの活動に dotCampus の機能をあてはめるのである。

まず、「コミュニケーション」であるが、授業ではSmall Group Learningのため、1クラスの学生をさらに小グループに分ける(このグループは必要に応じて組み替えられる)。

dotCampus は、このグループ分けに完全に対応しており、掲示板の設定等もグループ単位で行える。また、グループ内でファイルを共有して学習活動、例えばプレゼンテーションの準備をすることもできる。

こういった学生同士のコミュニケーションに加えて、掲示板は教員と学生のコミュニケーション活性化に役立っている。例えばチューターが掲示板にコメントを残すことである。特に常に学内にいるわけではない非常勤講師にとっては、この機能は重要である。

次に「蓄積」である。石川先生は、授業に関して「毎回自分の意見をレポートとして提出してもらう場合もあります。講演会の感想を手書きで書かせることも多いんですが、それもスキャナで読み込んで dotCampus にアップするつもりです。掲示板の内容もどんどん蓄積していこうというようなこともやっています」と、その状況を説明する。最終的に dotCampus に保存するのに、あえて手書きのレポートを求める場合があるのは、「特別講演会で1年に1回しか来ない先生から、末期がんの患者さんや家族の気持ちとか、出生前診断の功罪についての話を聞くのは、インパクトがあるけれど、1年生に対して、それを1週間後に感想をワードで書けといっても書けないことがありますよね。そういうときは今の自分の気持ちをすぐに手書きで書く方がいい場合もある。そこで紙に書いたものを残す。

3年生の授業では毎週患者さんに来てもらっていますが、これはワードでレポートしてもらっています」というような事情である。いずれにせよ、学生が学習したことは dotCampus にどんどん蓄積していく方針である。

この「蓄積」を dotCampus の機能である学習履歴サイトを用いて、検索可能なリポジトリを構築していく。これがやがて「ふり返る」プロセスにつながっていく。

薬学は、医療分野の中では比較的「人」と接する機会の少ない専門領域である。「上級生になると、化合物に視点が移る」。そのとき、1年生、2年生で考えた「人」に対する視点を振り返って欲しいと、石川先生と飯島史朗先生は声をそろえる。石川先生の説明では、ヒューマニズム教育では、「プロセスを重視するので、自分がどうやってきたのか、今の自分はどうやってできてきたのかということを大事にしたい。5年生、6年生になって実務実習に行くころに、過去の自分が書いたものを読み返してほしいんですね」。そんなふうに振り返ることで自信が生まれ、それが「人」に対する視点を忘れない「医療人の育成」につながっていくわけである。そんな重要なカリキュラムに、dotCampus は不可分の要素として組み込まれているわけだ。